「水道水って、日本なら安全なんじゃないの?」

そう思っていた方にこそ、ぜひ知っていただきたいのが「PFAS(ピーファス)」という物質です。
近年、アメリカを中心に大きな環境問題として取り上げられており、日本国内でもじわじわと注目が集まっています。
このPFAS、目には見えず、味もにおいも感じない。
けれど、一度体に取り込まれると分解されにくく、体内に蓄積されるという“やっかいな性質”を持っています。
「なんとなく聞いたことあるかも…」という方も、この機会に少し深掘りしてみませんか?
■ PFAS(ピーファス)ってなに?
PFASとは「有機フッ素化合物」の総称で、英語では “Per- and Polyfluoroalkyl Substances” と呼ばれています。
この物質はとても安定していて、熱や水、油にも強いため、私たちの身近な製品に多く使われてきました。
たとえば…
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・フライパンのテフロン加工
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・防水スプレー
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・ファストフードの紙包装
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・消火剤
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・工業用洗浄剤
など、便利な暮らしを支えるために使われてきた化学物質なんです。
しかし問題は、その“強さ”ゆえに自然界でも分解されず、環境中に残り続けてしまうという点。
そのため、アメリカやヨーロッパでは「永遠の化学物質(Forever Chemicals)」とも呼ばれ、深刻な環境汚染や人体への影響が懸念されています。
■ どうして水道水に入ってしまうの?
PFASは工場の排水や焼却処理などから土壌や河川に流れ込み、やがて地下水や水源に蓄積されていきます。
そして、それをくみ上げて使っている地域の水道水にも微量に混ざってしまうのです。
日本でも実は複数の地域で高濃度のPFASが検出された事例があります。
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・東京都多摩地域
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・沖縄県(米軍基地周辺)
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・岐阜県
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・愛知県
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・兵庫県 など
特に井戸水を水源にしている地域では、PFASの蓄積が顕著になっていることも。
「日本の水は安全」というイメージがある一方で、こうした現実も少しずつ明るみに出てきています。
■ PFASが人体に与える影響は?
まだ完全にメカニズムが解明されたわけではありませんが、世界中でPFASと健康被害の関連性が注目されています。
特に指摘されているのが以下のような影響です
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・腎臓がん・精巣がんのリスク増加
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・妊娠中の発育障害・低体重出産
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・免疫力の低下
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・甲状腺の異常
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・コレステロール上昇
アメリカの環境保護庁(EPA)や、世界保健機関(WHO)もPFASの危険性に言及しており、特に子どもや妊婦にとっては注意が必要だとされています。
日本ではあまりニュースで見かけませんが、今後注視すべきテーマと言えるでしょう。
■ 日本の基準は“ゆるい”?アメリカとの違い
日本では、PFOS・PFOA(代表的なPFAS成分)の合計で50ng/L(ナノグラム/リットル)以下が水道水の「暫定目標値」とされています。
しかし、アメリカでは州によっては4ng/L以下、ヨーロッパではもっと厳しい基準を設けている国も。
この差は、「予防的視点があるかどうか」の違いと言えるかもしれません。
日本では「現時点で健康被害が確定していないから、厳しくしすぎない」という立場ですが、
アメリカでは「今のうちにできるだけ摂取を抑えよう」という考え方。
正直、私たち消費者としては「規制が緩い=安全」というわけではない、という認識を持つことが大切です。
■ 自分でできるPFAS対策ってあるの?
PFASはとても小さな化学物質で、通常の浄水処理ではなかなか取り除けません。
ではどうすればいいか?ポイントは以下の2つ
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活性炭ろ過(特に粒状活性炭)
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逆浸透膜(RO)浄水器
これらは、PFASを物理的に吸着・除去できるとされています。
特に活性炭の質や処理量が重要で、市販の簡易的な浄水器ではほとんど対応できないものも多いのが現実です。
■ スイピュアはPFASにも対応しています
私たちがご提供している「スイピュア」では、高性能なヤシ殻活性炭フィルターを採用しており、
PFASや残留塩素、トリハロメタンなどの有害物質にも幅広く対応しています。
何よりの特徴は、キッチンの水だけでなく“家中すべての水”が浄水されるという点。
飲み水だけではなく、シャワー・お風呂・洗顔・歯磨きなど、無意識に口や肌に触れる水すべてをクリーンにできます。
PFASが目に見えないからこそ、「飲み水だけでは足りない」という考え方は今後ますます重要になってくるはずです。
■ まとめ:水の“安全神話”を鵜呑みにしないで
PFASは無色・無臭で目には見えません。
けれど、確実に体の中に入り、蓄積され、健康に影響を与える可能性のある物質です。
「日本だから安心」ではなく、
「自分たちで“守る”意識を持つ」ことがこれからの時代には必要です。
家族のために、将来のために、
まずは水の“質”に目を向けることから始めてみてはいかがでしょうか?







