2026年4月22日から、熱中症に関する情報提供の仕組みが新しくなったことをご存知でしょうか。
この記事では、新設された「熱中症特別警戒アラート」の制度と、環境省が示す水分・塩分補給の指針を、事実に基づいて整理します。
2026年から新設された「熱中症特別警戒アラート」とは
従来の「熱中症警戒アラート」との違い
1日あたりの水分補給の目安
塩分補給が必要になる場面と、その目安
経口補水液・スポーツドリンクの正しい使い分け
2026年、熱中症アラートの仕組みが変わった
「熱中症警戒アラート」と「熱中症特別警戒アラート」の違い
2026年4月22日から10月21日にかけて、環境省・気象庁による暑さ指数(WBGT)・熱中症警戒アラート等の情報提供が行われています。従来の「熱中症警戒アラート」は、府県予報区等内のいずれかの地点で、翌日・当日の日最高WBGTが33に達すると予測される場合に発表されます。これに加えて新設された「熱中症特別警戒アラート」は、都道府県内のすべての地点でWBGTが35に達すると予測される、広域的にこれまでに例のない危険な暑さとなる場合に発表される、より上位の警戒情報です。
| 名称 | 発表基準 | 対象範囲 |
|---|---|---|
熱中症警戒アラート | 翌日・当日の日最高WBGTが33に到達 | 府県予報区等内のいずれかの地点 |
熱中症特別警戒アラート(新設) | 翌日の日最高WBGTが35に到達 | 都道府県内のすべての地点 |
なぜ新しい制度が必要になったのか
近年、広域的に例年を大きく上回る危険な暑さとなるケースが増えており、従来の警戒アラートだけでは伝えきれない、より深刻な状況を明確に伝える必要があるとして、この上位区分が新設されました。
水分補給、1日あたりの目安はどのくらいか
環境省の熱中症予防情報サイトでは、1日あたり1.2リットルを目安とした、こまめな水分補給が推奨されています。喉の渇きを感じてから飲むのではなく、時間を決めるなどして定期的に摂取することがポイントとされています。
塩分補給が必要になる場面と、その目安
熱中症予防のために、日常的に塩分の摂取量を増やす必要はないとされています。ただし、炎天下での作業や運動などで大量に汗をかいた場合は、水分とともに失われた塩分を一時的に補うことが推奨されています。日本スポーツ協会は、0.1〜0.2%程度の食塩と、エネルギー補給を兼ねた4〜8%程度の糖質を含む飲料を推奨しています。
経口補水液・スポーツドリンクの正しい使い分け
環境省の資料では、WBGTが基準値を超えるような状況では、0.1〜0.2%の食塩水や、ナトリウム40〜80mg/100mlのスポーツドリンク・経口補水液などを、20〜30分ごとにカップ1〜2杯程度摂取することが目安として示されています。
経口補水液は「病者用食品」として位置づけられており、下痢・発熱時など体調不良による脱水症状への対応を想定した飲料です。日常の水分補給として常用するものではなく、大量に汗をかいた場面やWBGTが高い状況など、必要な場面で活用することが基本とされています。
| 場面 | 適した飲料 |
|---|---|
普段の生活での水分補給 | 水、麦茶など |
炎天下での作業・運動で大量に汗をかいた場合 | スポーツドリンク、または経口補水液 |
下痢・発熱などで体調を崩している場合 | 経口補水液 |
気になる場合にできること
こまめに水分補給する: 喉の渇きを感じる前に、時間を決めて定期的に摂取しましょう。
WBGT・熱中症アラートを確認する習慣をつける: 環境省の熱中症予防情報サイトで、地域ごとの予測を確認できます。
汗の量に応じて塩分を調整する: 大量に汗をかいた場合のみ、塩分を含む飲料を活用しましょう。
高齢者・子どもは特に注意する: 暑さやのどの渇きを感じにくい傾向があるため、周囲の声かけも大切です。
まとめ
2026年4月から、従来の「熱中症警戒アラート」に加えて、より深刻な暑さを伝える「熱中症特別警戒アラート」が新設されました。制度を知っておくことで、危険度に応じた行動を取りやすくなります。
水分補給は1日1.2リットルを目安にこまめに、塩分補給は大量に汗をかいた場面に限って行うのが基本です。経口補水液・スポーツドリンク・水道水、それぞれの役割を理解して使い分けることが、暑い季節を安全に過ごすポイントです。
新しい制度ができると身構えてしまいますが、基本はこれまでと同じ「こまめな水分補給」です。正しい使い分けを知ったうえで、今年の夏も無理なく過ごしていただければと思います。